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小林美術館の想い

館長 ご挨拶

 長年、塗料を扱う仕事に携わり、染料と顔料の違いや色と光の関係などを学びました。そして日本画に出会い、その奥ゆかしさと艶やかさに衝撃を受けました。岩絵具の輝き、素材によって異なる発色、濃淡による幅広い表現――。日本画の奥深さに魅了され、もっと日本画と向き合いたい、身近に見たいと思い、作品を集め始めました。

 昨今、デジタルの普及で世の中の情報が簡単に得られます。しかし、写真や映像を通じて、美術品の大きさや質感が分かるでしょうか。心が揺さぶられるでしょうか。特に、光によって見え方の異なる岩絵具の色使いや、緻密な描写など、日本画の奥深い表現は、直に作品を見なければ味わえません。

 日本画の美しさを伝えたい。未来ある子ども達に日本の伝統文化を知ってもらいたい。本物の作品と向き合う感動を身近に体験していただきたい。その思いから、文化勲章受章作家の日本画を中心に作品を集め、美術館をオープンする運びとなりました。

 誰もが気軽に立ち寄り、憩いの場となる美術館を目指します。当館が、歴史ある街、浜寺羽衣の新しい顔となり、地域の活性化につながることを願ってやみません。

 皆様のご来館を心よりお待ちしております。

 

館長 小林英樹

館長略歴

小林美術館として、今後の地域への取り組み

・地元のお子様に絵画に興味を持って頂けるよう、絵画に触れる機会を設けていく

・地元(関西)の画家様の作品を積極的に展示し、応援していく

地域の憩いの場になるよう、各種イベントなどを取り入れていく

小林 英樹(こばやし えいき)

昭和18年生まれ。大阪府和泉市出身。昭和41年関西大学工学部卒業。

〈職歴〉

昭和41年4月  阪田商会(現・サカタインクス)に入社

昭和49年6月 小林塗料店を創業

昭和50年11月   株式会社小林塗料産業と改称

平成8年4月    大阪府高石市に本社移転

​平成28年   小林美術館設立

当館コレクションについて

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「文化勲章の栄誉を受けた日本画家全員の作品を収集する」という館長の理念のもと、竹内栖鳳、東山魁夷、平山郁夫など、文化勲章受章作家39人の日本画を全て揃えています。いずれも画家の個性あふれる優品です。

現在約350点を所蔵しており、テーマを設けた特別展や季節に合わせた常設展をとおして、世界に誇る日本画の魅力を常時お楽しみいただけます。

Kobayashi Museum

of Art

小林美術館概要

万葉の時代より「高師の浜」と呼ばれ、今も美しい松林の残る浜寺公園。

小林美術館は、その緑豊かな公園の隣に、2016年6月にオープンしました。

横山大観、上村松園、橋本関雪など、明治期以降の日本画を中心に紹介するほか、藤田嗣治や梅原龍三郎などの洋画も所蔵しています。

2・3階の展示室では、作品を間近にゆっくりご鑑賞いただけます。年4回(春夏秋冬)特別展を開催し、合わせて常設展もご覧頂けます。

週1〜2回、学芸員による展示解説も行っております。

1階には、中庭に面したカフェや、様々な絵画を揃えた羽衣ギャラリーを併設しています。

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